高齢者と交通事故
最近,自賠責保険料が値上がりしたり,任意保険の保険料が値上がりするという新聞報道がされています。http://sankei.jp.msn.com/economy/news/130520/fnc13052022240017-n1.htm
背景にあるのは,高齢者が加害者となる交通事故が増えている実情があります。
私は,交通事故の案件を多数取り扱ってきましたが,最近は,高齢者の方が加害者となる事案が増えてきた,という印象があります。
どういった事故態様が多いかというと,ごく単純な追突です。
すなわち,停止中の車両に気付くのが遅く,あるいは気付いてもアタフタしてブレーキが遅れ,追突してしまうというものです。高齢者でなければ,見通しがいいのになぜ追突してしまったのだろうと疑問に思うようなケースも散見されます。
若い頃と同じように車間距離を詰めて走っていると,どうしても反応が遅れてしまうため,高齢者のドライバーには車5,6台分の車間距離をとって走行して頂きたいものです。
高齢者の社会進出が求められる昨今,高齢者による自動車運転の機会は増えることが予想されますが,それに伴い,保険料の上昇も不可避だろうと思います。
保険料の上昇を嫌ってますます若者の自動車離れが加速しないか心配です。