証人尋問まで至ることは少ない
堺雅人主演のテレビドラマ「リーガルハイ」「リーガルハイ2」はご覧になられたでしょうか。
こういったテレビドラマのイメージから,弁護士=法廷での証人尋問が主要なお仕事,と思ってみえる方も多いかもしれません。
しかし,弁護士が取り扱う事件のうち,証人尋問まで至るケースは,実はとても少ないです。
統計をとっているわけではありませんが,受任した事件の1割~2割程度しか証人尋問にならない印象です。
証人尋問は訴訟の終盤に行う手続であるため,そこまで至らず解決している件が非常に多いということです。
まず,受任した事件のうち6割程度は,訴訟になる前に解決します。話し合いや調停手続きなどで穏便に解決されます。
次に,訴訟になっても,うち半分以上は,裁判所の仲介で,尋問前に和解します。
勝敗が明らかな場合,尋問まで至らず中間的な解決をしたい場合,など色々和解の理由があるわけです。
このようなわけで,弁護士が証人尋問までするケースは多くありません。
訴訟なんてどうせ一生に一度だから,テレビドラマでよく見る「証人尋問」を体験したい,と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
でも,尋問する側はまだいいのですが,尋問される側は精神的な負担が極めて重いです。いやな汗もたくさんかきますので,正直,尋問前に和解できるならば和解して頂きたいと言うのが本音です。
投稿日:2014年5月29日 18:27|カテゴリー:弁護士の役立つ情報