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弁護士法人 片岡法律事務所
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名古屋の弁護士ブログ(片岡法律事務所)

経験豊富な弁護士が、法律情報や、時の法律問題、中国情報などを易しい言葉でコメントします。

7月6日、大分に証人尋問に行きました。

本日は、大分で遺言に関する裁判の期日があったため、朝7:40セントレア発大分行きの飛行機に乗って大分の裁判所に行きました。

大分では、3日前に台風が直撃した上に、前日には梅雨前線が停滞して豪雨となり、大雨警報が発令中とのことで、飛行機内でも、もしかすると中部国際空港に引き返す可能性もあるため、ご了承頂きたいとの放送がありました。
なるほど、機内から見た九州は厚い雲に覆われ、その様子を見通すことができないような状況です。

また、高度が下がると機内がかなり揺れるとのことでした。
最終的な着陸の可否は大分の上空まで行かないと分からないということで、どうなることやら、と思いました。

無事、8:50に大分空港に着陸し、バスで大分駅まで向かうことにしました。

大分空港があるのは国東というところで、大分市までは高速バスで1時間10分もかかります。
証人尋問は、午後1時10分から予定されていますので、余裕があります。

途中、別府市を通りました。別府市は、大分市の隣にあり、同じ湾の中にあるイメージです。楽しそうな観光地を横目に大分市にバスは入りました。

前日の大雨の爪痕が見られるかと思いますが、実は大分市周辺は全く豪雨の影響を受けておらず、又、降り立ったときも小雨がぱらつく程度で拍子抜けしてしまいました。それでも、いつ豪雨が襲来するかと不安でした。

大分駅に10時に到着。大分駅はビックリするほど立派でした。
大きな時計が掲げられた駅ビルは、かなり真新しく大きく、名古屋の百貨店とそれほど遜色はなかったです。

食事は、アーケード街の中にある地元の人に勧められた海鮮の店へ。
そこで、あじの刺身と鶏天プラを頂きました。刺身は新鮮だったし、鶏天プラもおいしかったです。

その後、大分の裁判所へ向かいました。
大分の裁判所までの道程で感じたのですが、町並みは整備されきれいで、岐阜とは大違いです。ビルはどれも新しく、岐阜駅周辺のように老朽化したビルが建ち並んでいるということもありません。アーケードもシャッターが下りてしまっている建物が全くありませんでした。想像以上に大きな街でした。

とはいえ、官公庁はあまり関係無いのか、大分の裁判所は古めかしい昔ながらのつくりで、新しく建てられた別棟のみが現代化されていました。

尋問は午後1時10分から始まり、2人の証人、原告・被告の尋問を行いました。
尋問中は非常に白熱し、敵味方で追及したりされたり4時間緊張が続き、疲労困憊しました。自分としては結果はまずまずだったかな、と思っています。相手方の尋問も巧みで一方的に攻めるといった所までは至りませんでした。止むを得ない結果であったと思います。

帰りは、大分駅で空港行きのバスを待つ間にお土産を買いました。「荒城の月」という大分銘菓を購入しました。銘菓だけに結構高かったです・・・。

大分空港は午後8時10分発のセントレア行きの飛行機に乗り、9時20分に到着。依頼者と別れ、帰路につきました。飛行機は朝と夜の1便ずつしかなく、どうやら羽田とセントレアくらいしか行き先が無かったので、これでよく運営しているな、という印象です。

総じて、遠隔地の裁判は本当にアウェイ感があるので、消耗しますが、得がたい経験ですので、大事にしなければなりません。以前、札幌で尋問したときも良い経験をしたな、と思ったのですが、今回も貴重な経験となりました。
また、機会があれば遠隔地での尋問を経験してみたいと思っております。

投稿日:2017年7月09日 13:13|カテゴリー:随筆・雑文

結局出てきた預金

 今年1月に、かなり以前預けていた銀行預金通帳を、合併後の新銀行の通帳に切り替えようと思い、支店へ行きました。

 それ以前、事務員さんに代わりに行ってもらったところ、本人に来てもらって下さいと言われました。

 その日には1時間以上待たされたあげく、今日中には無理なので、後日連絡します、と言われました。

 数日後、銀行から連絡が来て、「貴方の定期預金も普通預金も2003年9月22日解約払戻されており、残高はありません。」と言われました。

 大変驚きました。通帳も印鑑も持っているし、銀行窓口に行ったこともないので、誰かが紛失届を出して解約したのかとも思いました。

 しかし、諦めるにしては少なくない金額でしたので、再度解約払戻したときの伝票などを確認して欲しい、と伝えました。

 ところが、それからしばらくして、定期預金も普通預金もありました、と連絡がありました。合併などがあったし、古い預金なので、辿るのが難しかった、との説明でした。

 また、店頭まで来て下さいとのことで、またまた出向きました。その場では、新通帳がこうふされず、かなりの日にちが経って、やっと昨日届きました。

 それにしても、なぜ解約された、と伝えてきたのかという理由については、説明がなく、謝罪もありませんでした。

 疑問を持つ人

 

投稿日:2014年4月10日 13:40|カテゴリー:弁護士の役立つ情報, 随筆・雑文

業務上過失致死事件と執行猶予

 ご記憶にあると思いますが,岐阜市で解体工事中の工場の壁が倒れ,通行中の女子高生がその下敷きになって死亡した事故がありました。

  この事故で業務上過失致死罪に問われた同市の解体業者の元専務と社員の両被告に対し,本日,岐阜地裁は10日,それぞれ禁錮1年2カ月(求刑は,禁錮1年6カ月と禁錮2年だったそうです。)の判決を言い渡したそうです。

http://www.asahi.com/national/update/0710/NGY201307100001.html

 通常,検察官の求刑が1年6月程度であれば,よほど重い過失,前科,強い被害感情がない限り,死亡事案でも執行猶予付き判決がつくことが多いです。

  これに対して,検察官の求刑が,4年以上だと,実刑を覚悟すべき事案だということになります(執行猶予がつくのは懲役3年までだからです。)。

  したがって,今回の判決は被告人や弁護人にとっては予想外に厳しい内容に感じられたのでは無いでしょうか。

 ただし,検察官が短い年数を求刑した場合でも,強力に実刑を求めていることが分かる場合があります。

 それは,検察官の論告求刑の際に「矯正施設に収容の上」という言葉を入れてきた場合です。矯正施設というのはもちろん刑務所のことです。

  このような記載がある場合,裁判官は検察官が強く実刑を希望していることが分かるので,検察官の意向を尊重し,被告人に実刑を科す場合があります。

 求刑が短期であっても,上のようなフレーズがないか注意すべきだと言えましょう。

 

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投稿日:2013年7月10日 16:21|カテゴリー:刑事事件, 弁護士の役立つ情報, 随筆・雑文

番号で呼ばれても怒ってはいけない

 本日,新聞報道やテレビ報道がされたのですが,病院で自分の名前が呼ばれず,受付番号で呼び出されたことに立腹した県会議員がブログで不満をぶちまけるという事件がありました。

 http://www.asahi.com/national/update/0618/TKY201306180010.html

 しょうもないことで怒る議員がいたものだ,と少しあきれました((さらに料金を払わずに帰ったり,ブログにアップしたりするなどは開いた口がふさがりませんでした。)。

 最近,病院でも個人情報保護が叫ばれるようになって,患者の名前を呼ぶことを避ける傾向があります。

 そういった病院では,患者を受付番号で呼ぶようになっているのですが,分かりにくいのはしょうがいないことでしょう。

 名古屋の家庭裁判所においても,離婚調停や遺産分割調停などの事件について,事件番号で呼び出す運用になりました。名前で呼出しをするのは,プライバシーへの配慮を欠くという声があがったからです。

  しかし,自分の事件番号を呼ばれても,本人がわかっていないことも多く(病院の受付番号と違って,1ヶ月以上前に決められた番号なので本人もおぼえていないことがあります。),結局,名前を呼ばれてしまう場面を何度も見かけました。

 家庭裁判所に対して,何で名前で呼ばないんだ!分かりにくい!とのクレームが何件か寄せられたようですが,そもそも,名前を呼ぶことにクレームがあって番号呼出しに変更された経緯があるため,裁判所も対応に苦慮しているところでしょう。

 というわけで,番号で呼ばれたくらいで怒ってはいけません。

 

 

 

投稿日:2013年6月18日 13:14|カテゴリー:随筆・雑文

テレビガリレオの第7話犯人の動機

 現在,視聴率20%代をキープしている東野圭吾原作のテレビガリレオの第7話で,相続が犯人の動機になる場面がありました。

 父,母,子の3人家族で,父母が何者かに殺害された状態で発見され,発見時には,先に父が殺害されその後に母が殺害されたような物的状況となっていました。

 真相は,父が母を殺害した後,自殺したというものなのですが,犯人(子)は,その死亡順序を父→母に偽装したのでした。

 偽装の動機について,子供が母の連れ子で,父と養子縁組をしていなかった事実が明かされます。

 もし,母→父が死亡順序だと,父の遺産は,養子縁組していない子には相続されません。しかし,父→母だと,父の遺産は母に相続された後,連れ子に相続されることになります。

 これはミステリーで定番の法的知識でもあり,謎解きの前におおよその筋が分かってしまいました。

 ミステリーのトリックを見抜くとすぐに人に喋ってしまいたくなるのが人情ですが,一緒に見ている家族のためにはぐっと我慢しなければいけませんね(笑)。

 ちなみに,興醒めなことを申し上げると,この件だと,連れ子は,母の父に対する損害賠償請求権を取得し(殺されたため),これを相続することになりますから,実質的に父の遺産の一部を取得できることになります。

 そこまで調べてもらえると,我々弁護士としても,「よく勉強しているなー。」と思えるのですが,さすがに言及はありませんでした。

ミステリ

 

投稿日:2013年5月30日 09:57|カテゴリー:弁護士の役立つ情報, 最近の法律問題, 随筆・雑文

精神を健康に保つには

 法律問題で重い悩みを抱えられた為に精神の健康を害される方がいらっしゃいます。

 われわれ弁護士は法律のプロではありますが医者やセラピストではないため、そうした方が相談にみえた場合には法律上の解決策は提供しますが、別途治療をきちんと受けられるよう勧めます。

 ところで、精神の健康を取り戻す方法は薬物治療以外に運動療法があるということです。

 最近読んだ脳の分野の学者の書籍によると、運動療法は抗うつ剤の効能と同じ程度の効能があるのだそうです。また、病気の再発率は運動療法の方が低いとのことです。

 そう考えると、うつ病のような精神の病の場合に限っては高い治療費を払ってお医者さまにかかるよりも、適度な運動をしたほうがはるかに賢いということになりそうです。

 運動をすれば法律問題も一挙解決するならありがたいのですが、さすがにそうはいきません(^_^;)。せめて無用な悩みを抱かなくて済むようにかみくだいてご説明を申し上げるしかありません。

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投稿日:2013年3月24日 16:40|カテゴリー:弁護士の役立つ情報, 随筆・雑文

つながる電話を目指して

 よく,別の弁護士に依頼されている方から,今の弁護士に電話をしてもなかなか電話がつながらなくて話ができない,と話をされることがあります。

 もちろん,私のお客様にも電話がつながりにくいと思われているかもしれませんが,そういう声があることを考えて,極力,電話があったらすぐに返事をするように心がけています。

 調停でも訴訟でも,お客様にとっては一生の一大事ですので,話ができないと不安が募り,不信感が生まれるということにもなりかねません。アクセスは良いか,いつも自問自答し,レスポンスが早いですね,と言われるよう心がけたいものです。

投稿日:2013年3月12日 17:54|カテゴリー:随筆・雑文

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